【HILLOCKのヴィジョン②】明日に希望をもつ力

【HILLOCKのヴィジョン②】明日に希望をもつ力

2021年6月18日 オルタナティブ教育 東京 教育

HILLOCKが有識者とともに、3ヶ月かけて作り上げたスクール憲法的性質としての「ヒロック宣言」。

今回からは、全9条文から成る宣言を1つずつピックアップして、解説していきたいと思います。

焦らしているように感じられるかもしれませんがw、1つ1つ思いを込めて吟味したものなので、丁寧に説明させてください。

1.(場の定義)HILLOCKはコウラーナーそれぞれの福利を未来に向けて拡張し続けるための場である。

第1条は、場の定義。

「ヒロックってこういう場だよね」

「だから私たちはヒロックに関わっているんだよね」

そう確認し合えるための条文です。

「コウラーナー」とは

コウラーナーとは、英語で書くとCo-learner「共に学ぶもの」、すなわち子どもたちを指します。

広い意味では、大人も含んだ全員がコウラーナーでありたいよね、といつも話しています。

「福利」とは

福利とは、精選版日本国語大辞典によると​

〘名〙 幸福と利益。希望どおりになって生活などが落ち着くようにすることと、その人のためになること。また、そのようにすること。

とあります。

最近はWell-beingという名称で、世界的に注目されてきていますよね。

最初は「幸福」という言葉にしようと考えました。

しかし、「幸福」という言葉のもつイメージやニュアンスが偏って伝わってしまう恐れがあること、またその抽象度の高さなどを懸念して、福利という言葉に置き換えました。

福利とは福祉の分野でよく使われる言葉だそうで、「本人が自由に選択できる環境や立場にあること」を意味するそうです。

人は、幸せになるために生まれてくるのだと思います。

そうであれば、学びは究極幸せになるための方法でなければならない。

学んだ結果が不幸になっては寂しすぎますよね。

そして、福利やWell-beingが満たされた人は、周りの人を幸せにすることもできる。

世界中の人が、隣の人を幸せにできれば、世界はもっと幸せになるはずだと思うのです。

未来に向けて拡張し続ける

「それなら、子どもの好きなようにさせていればよいのか」というご意見もいただきます。

私たちはそうは思っていません。

「将来のために、子どものうちは我慢させた方がいい」というご意見もいただきます。

私たちはそうも思っていません。

将来の自分の福利やWell-beingを拡張するスキルやマインドセットはあると思っています。

しかし、それは教え込みや我慢一辺倒では身に付きません。

学ぶことが楽しい。

昨日の自分より成長することが嬉しい。

できることが増えると、世界の広さや美しさがわかり、大好きなもの、素敵な仲間が増えていく。

明日はもっと幸せになれる。明日に希望をもつ力。

そうやって、日々更新され続けるものだと考えます。

何より、子ども時代に思いっきり自由を満喫できた人は、大人になってからよき社会の担い手になってくれるもの。

子どもたちの活きる未来が、今よりもっと幸せに満ちた世界であることを願ってやみません。