【HILLOCKのヴィジョン①】スクール憲法ができるまで
構想から3ヶ月、ようやくスクール憲法草案が完成しました!
「憲法は国を作る革命だ!」というハンナアーレントの言葉に感化され、半ば思いつきでスタートしたこの企画w
正直、当初はここまで大変なことになるとは思いませんでした…
学校教育研究家の桐田敬介氏に講師をお願いし、理事や豪華有識者15名ほどがご支援も含め有償で(ありがたや!)グループを作成し、議論を進めてきました。
みなさんとの議論で学んだことを自分たちなりにまとめてみると、
・憲法とは共に作るものである
・実質的なイメージと、言葉にされた法という二側面がある
・国民の権利と分権について示したもの
・「自分たちで作れた!」という公的幸福を味わうもの
・憲法があるから自由が保障される
・消極的自由と積極的自由の違い
・アメリカやイギリスなどの憲法制定の背景
・文化(ヒドゥンカリキュラム)を下支えするもの
・構成員で継続的に作り続けていくもの
・何度も立ち返るもの
など、多くの理念や概念を学び、その後は遠慮なしのディスカッション!
そもそも憲法なんて必要なの?
憲法なんて作ったら自由じゃなくなるんじゃない?
なんか堅苦しいよね。
作ったところでお題目みたいになるんじゃない?
チェックリストみたいになりそう。
様々なご意見をいただきました。
実は、途中で「無理なんじゃないか」と何度も思っておりましたw
全4回に渡り、オンライン以外の時間でもグループメッセージが飛び交ったり、それぞれのメンバーが現場でやったことを持ち寄り合ったり。
最終回では、ヒロックの現場を担う3人がそれぞれ、自分の考える憲法を持ち寄って全体でディスカッションしてもらいました。
よく話していたのは「私たちのスクールのことを、これだけの方々が真剣に考えてくれていて、とてもありがたい場だよね」ということ。
最後は3人と桐田さんで、4時間(!)ぶっ通しで作成しました!
憲法、というとイメージが偏ってしまいそうだねって話になり、ネーミングを変えてみました。
名付けて「ヒロック宣言(HILLOCK Constitution)」
これはあくまで草案、開校後には子どもや保護者と修正・承認のプロセスを経て、スタッフや他の人と対話を重ねながら熟成させていきたいと思っています。
子どもたちが憲法を知り、考え、作る経験はとても重要だと考えます。
それこそまさに、文化の担い手を育てる実感を伴う学びですよね。
宣言記念日には毎年、意義を問い直す取り組みもしたいよねと話しています。
完成した宣言ももちろんですが、それ以上に作り上げる過程で、お互いの価値観や考え方のこだわり、優先度などの微細な違いが分かることを実感できました。
学校内や学年作りでも、とても重要なことだよねと話しました。
オススメです!
作成したヒロック宣言ですが、あまり細かくしすぎるとそれに縛られちゃいそうだよねという話から、全9項目となっています。
1つ1つに思い入れがありますので、次回から1つずつ、連載形式でお示ししていこうと思います。
引き続き、お付き合いいただければ幸いです!