【HILLOCKのヴィジョン②】明日に希望をもつ力
HILLOCKが有識者とともに、3ヶ月かけて作り上げたスクール憲法的性質としての「ヒロック宣言」。
今回からは、全9条文から成る宣言を1つずつピックアップして、解説していきたいと思います。
焦らしているように感じられるかもしれませんがw、1つ1つ思いを込めて吟味したものなので、丁寧に説明させてください。
1.(場の定義)HILLOCKはコウラーナーそれぞれの福利を未来に向けて拡張し続けるための場である。
第1条は、場の定義。
「ヒロックってこういう場だよね」
「だから私たちはヒロックに関わっているんだよね」
そう確認し合えるための条文です。
「コウラーナー」とは
コウラーナーとは、英語で書くとCo-learner「共に学ぶもの」、すなわち子どもたちを指します。
広い意味では、大人も含んだ全員がコウラーナーでありたいよね、といつも話しています。
「福利」とは
福利とは、精選版日本国語大辞典によると
〘名〙 幸福と利益。希望どおりになって生活などが落ち着くようにすることと、その人のためになること。また、そのようにすること。
とあります。
最近はWell-beingという名称で、世界的に注目されてきていますよね。
最初は「幸福」という言葉にしようと考えました。
しかし、「幸福」という言葉のもつイメージやニュアンスが偏って伝わってしまう恐れがあること、またその抽象度の高さなどを懸念して、福利という言葉に置き換えました。
福利とは福祉の分野でよく使われる言葉だそうで、「本人が自由に選択できる環境や立場にあること」を意味するそうです。
人は、幸せになるために生まれてくるのだと思います。
そうであれば、学びは究極幸せになるための方法でなければならない。
学んだ結果が不幸になっては寂しすぎますよね。
そして、福利やWell-beingが満たされた人は、周りの人を幸せにすることもできる。
世界中の人が、隣の人を幸せにできれば、世界はもっと幸せになるはずだと思うのです。
未来に向けて拡張し続ける
「それなら、子どもの好きなようにさせていればよいのか」というご意見もいただきます。
私たちはそうは思っていません。
「将来のために、子どものうちは我慢させた方がいい」というご意見もいただきます。
私たちはそうも思っていません。
将来の自分の福利やWell-beingを拡張するスキルやマインドセットはあると思っています。
しかし、それは教え込みや我慢一辺倒では身に付きません。
学ぶことが楽しい。
昨日の自分より成長することが嬉しい。
できることが増えると、世界の広さや美しさがわかり、大好きなもの、素敵な仲間が増えていく。
明日はもっと幸せになれる。明日に希望をもつ力。
そうやって、日々更新され続けるものだと考えます。
何より、子ども時代に思いっきり自由を満喫できた人は、大人になってからよき社会の担い手になってくれるもの。
子どもたちの活きる未来が、今よりもっと幸せに満ちた世界であることを願ってやみません。