人と触れ合うことは大切、だが現代はそれが出来てない理由
こんにちは、HILLOCK代表の堺谷です。
今日は「人と触れ合うことの大切さ」についてお話ししたいと思います。
ってこんな話をすると100%の確率で「それは当たり前ですよね?」と返ってきます(笑)
ただ、実は現代の生活では、わかっていても出来ていない。。そんな状況なのです。
歴史と共に説明したいと思います。
人と触れ合うことの大切さ
まず、私たち人間(ヒト科)を他の類人猿(チンパンジーなど)と比較すると「社会で子どもを育てる」と言う大きな違いがあります。
チンパンジーの子どもはいつも母親にしがみついています。
が、人間の赤ちゃんは頭も重いし、母親に抱き着く力はほぼないなので、地面に置いて育てます。
そして泣いたら、母親以外でも誰かが抱き上げてあやす、そうやって何万年も育ててきました。
昔は、母親以外の触れ合いが自然と行われていたのです。
ところが現代はどうでしょうか?
「ワンオペ育児」という言葉が出てきたように、多くのご家庭では、ほとんどの時間を母親だけと過ごすことも多いのではないでしょうか。
我が家も両方の実家が関西でこちらに身よりもなく、私は夜は遅くて出張も多い中、妻一人に子育ての負担がかかっていました。(本当にいつもありがとうございます)
雨でも降ったら、マンションの一室で子どもと二人で煮詰まっていく、みたいな。
もちろんその逆(夫が子供を見守る)もありますが、子供との触れ合いが、どちらかに極端に多くなってきたと思います。
こういう環境は、子どもにとっても「社会・感情面の発達(≒非認知能力)」において重大な危機です。
なぜなら、他のスキルはまだしも、社会的スキルは人と接することでしか育まれないからです。
文化人類学者のレヴィ・ストロースは「親族の基本構造」の中で、家族以外の親族(特におじさんの存在)の重要性を述べています。
今の幼児が育つ現場はほとんど女性(母親たち+幼稚園・保育園の女性たち)で、バランスに欠けるよう見えます。
ご家庭以外のおばちゃん、おっちゃん、おねえちゃん、おにいちゃんと幅広く、つきあいたいものです。
色んな人を観察することで、子どもは「このおばちゃんは優しい(使える)」「このおっちゃんは気をつけよう」とか、まだら模様の人間関係を学んでいくのです。
これが社会的スキルを磨く練習にもなっています。
ただ、人付き合いのデータベースが少ないと「家は安全 vs. 外はわからない(または危険)」といった単純な図式になりがちです。
そうなってしまうと、社会に出るのを嫌う内向的な子供に育つ可能性があります。
さらに今のテクノロジーの発達で、オンラインでコミュニケーションが取れるようになってきます。
オンライン英会話やzoomなど、そういう類のものです。
確かに家にいながらなので、親としては安心かもしれませんが、それだと社会的スキルを磨くのは難しいのです。
何度も言いますが、社会的スキルは人と接することでしか育まれないからです。
なのでオンラインの場合は、同じ人ではなくいろんな人と接するのがポイントにはなるでしょう。
さて、少し色々と話してしまったのでまとめます。
今回私が伝えたかったのは、環境の変化やテクノロジーの発達で難しくなってきてはいるものの、小さいうちから色んな人と接点を持つ、触れ合って欲しいということです。
それが、将来社会で生きていく為の社会的スキルを育むことになるからです。
今日のブログも参考になれば嬉しいです。
HILLOCK代表 堺谷
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