模擬クラスの授業レポート②

模擬クラスの授業レポート②

2021年8月29日 教育

8月19日(木)、HILLOCKキンダースクール(幼稚部)の年長さんを対象に、2回目の模擬クラスを実施しました。

参加者は7名。

今回はコロナ蔓延もあり、保護者はZOOMでの参観となりました。

(シェルパは全員2回のワクチンを終えての実施です。)

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サークルタイム

「おはよー」

「あ、よへいさんとみのさん!」

およそ2ヶ月ぶりでしたが、名前を覚えてくれている子どもたち。

名前を知ってもらっているって、嬉しい。大人も、子どもも。

最近の様子や思い出、体の成長、これから楽しみなことなどを、嬉しそうに話してくれるコゥ・ラーナーたち。

久しぶりに会えた友達もいたようで、改めて仲の良さを感じた。

瞑想

思い思いの姿勢で、意図を復習して1分間の瞑想。

「セミの声が聞こえる!」

「セミによって鳴き方が違うんだよね」

気付いたことをぽつぽつ。

耳を澄ますと、今まで聞こえなかった音が聞こえてくる。

くり返すと、自分の心の声も聞こえてくる。

前よりも、聞こえる音の数は増えたかな?

自由

今日やる「影絵作り」の説明を聞き、涼しい内に公園に材料集めに。

木の皮や木の実、葉の色が違うこと、セミの抜け殻が少なくなったこと…2ヶ月違うだけでも、自然は刻々と変化している

ふと立ち止まってみることで、気付くものもある。

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文字(自由進度学習)

今回は「文字の宝島」という教材を使用。

色を塗りながら、隠されたひらがなを自分のペースで発見していく。

もちろん、友達と協力してもOK。

年長さんということもあり、ひらがなの島。

分からないひらがなを質問したり、書かれた文字を確認しながら取り組む子も。

人と競うのではないし、もっとやりたければ持って帰ってやってもいい。

楽しみながら、ひらがなの練習ができた。

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図形

今回用意したのは「パターンブロック」。

ひし形や平行四辺形など、ちょっと珍しい形のブロックを自由に並べていく。

小さい頃に、多様な形をティンカリング(いじくり回す)することで、幾何の概念や空間認知の力は伸びる。

角度がきれいに収まることに喜んだり、立体に積んでいく子も!

子どもはいつだって、大人の発想の上をいく。軽やかに。

参考例を基に、挑戦する子もいた。

一方で、文字の宝島に引き続き挑戦する子も。

自分で選ぶ、ここも尊重してあげたい力。

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ART~影絵作り~

東北芸術工科大学の可能性あふれる学生、熊田さんとのコラボ企画!

お手製の「影絵シアターセット」を送っていただいた。

まずはフレームを組み立てる。

慣れないボンドにてんやわんやしながらも、全員なんとか完成!

わりばしを工夫して活用したり、友達同士で協力する姿も。

みんな、制作が大好き!

みんなができたタイミングで、一度暗室を紹介。

暗くて狭い空間に、大興奮w

先ほどの公園で拾ってきた、松ぼっくりやセミの抜け殻をクイズ形式にして盛り上がる。

いよいよ、影に映すものの制作開始。

「粘土に色を塗っても、映すと真っ黒になっちゃう」

「プラ板だったら、色がついたよ!」

途中でもどんどん実験し、思い通りにいかないことも生かすことで、制作がよりよくなっていくことを体験。

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マイプロジェクト

午後はマイプロジェクト。

自分の関心を突き詰めていく時間。

影絵の続きを作ってもいいし、光の特性を考えてもいい。

YOUTUBEで調べながら、折り紙で形を作る子。

緑色の新幹線「はやぶさ」と赤色の新幹線「こまち」をプラ板に描き、重ねて色の調和を見る子。

友達と即興劇を作ってゲリラ発表する子。

色が出ないと思っていた赤い折り紙の色が浮き出て、みんなでびっくり!(理由分かりますか?ヒントは乱反射!)

それぞれの子の関心が多岐に伸びていく。

連続してくると、よりおもしろくなってきそうな予感。

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まとめ

楽しむ時間とチャレンジする時間。

没頭する時間と共有する時間。

好きなことをする時間と他者のことを気遣う時間。

どれもとても大切で、だからこそ偏らず、いい塩梅を考えていきたいよねと、振り返りのミーティングでも話した。

「はじめにこどもありき」という言葉がある。

子どもたちの見せてくれる姿が、教育にとっては真実で、すべて。

多くの気付きや学びをいただきました!