模擬クラスの授業レポート②
8月19日(木)、HILLOCKキンダースクール(幼稚部)の年長さんを対象に、2回目の模擬クラスを実施しました。
参加者は7名。
今回はコロナ蔓延もあり、保護者はZOOMでの参観となりました。
(シェルパは全員2回のワクチンを終えての実施です。)
サークルタイム
「おはよー」
「あ、よへいさんとみのさん!」
およそ2ヶ月ぶりでしたが、名前を覚えてくれている子どもたち。
名前を知ってもらっているって、嬉しい。大人も、子どもも。
最近の様子や思い出、体の成長、これから楽しみなことなどを、嬉しそうに話してくれるコゥ・ラーナーたち。
久しぶりに会えた友達もいたようで、改めて仲の良さを感じた。
瞑想
思い思いの姿勢で、意図を復習して1分間の瞑想。
「セミの声が聞こえる!」
「セミによって鳴き方が違うんだよね」
気付いたことをぽつぽつ。
耳を澄ますと、今まで聞こえなかった音が聞こえてくる。
くり返すと、自分の心の声も聞こえてくる。
前よりも、聞こえる音の数は増えたかな?
自由
今日やる「影絵作り」の説明を聞き、涼しい内に公園に材料集めに。
木の皮や木の実、葉の色が違うこと、セミの抜け殻が少なくなったこと…2ヶ月違うだけでも、自然は刻々と変化している。
ふと立ち止まってみることで、気付くものもある。
文字(自由進度学習)
今回は「文字の宝島」という教材を使用。
色を塗りながら、隠されたひらがなを自分のペースで発見していく。
もちろん、友達と協力してもOK。
年長さんということもあり、ひらがなの島。
分からないひらがなを質問したり、書かれた文字を確認しながら取り組む子も。
人と競うのではないし、もっとやりたければ持って帰ってやってもいい。
楽しみながら、ひらがなの練習ができた。
図形
今回用意したのは「パターンブロック」。
ひし形や平行四辺形など、ちょっと珍しい形のブロックを自由に並べていく。
小さい頃に、多様な形をティンカリング(いじくり回す)することで、幾何の概念や空間認知の力は伸びる。
角度がきれいに収まることに喜んだり、立体に積んでいく子も!
子どもはいつだって、大人の発想の上をいく。軽やかに。
参考例を基に、挑戦する子もいた。
一方で、文字の宝島に引き続き挑戦する子も。
自分で選ぶ、ここも尊重してあげたい力。
ART~影絵作り~
東北芸術工科大学の可能性あふれる学生、熊田さんとのコラボ企画!
お手製の「影絵シアターセット」を送っていただいた。
まずはフレームを組み立てる。
慣れないボンドにてんやわんやしながらも、全員なんとか完成!
わりばしを工夫して活用したり、友達同士で協力する姿も。
みんな、制作が大好き!
みんなができたタイミングで、一度暗室を紹介。
暗くて狭い空間に、大興奮w
先ほどの公園で拾ってきた、松ぼっくりやセミの抜け殻をクイズ形式にして盛り上がる。
いよいよ、影に映すものの制作開始。
「粘土に色を塗っても、映すと真っ黒になっちゃう」
「プラ板だったら、色がついたよ!」
途中でもどんどん実験し、思い通りにいかないことも生かすことで、制作がよりよくなっていくことを体験。
マイプロジェクト
午後はマイプロジェクト。
自分の関心を突き詰めていく時間。
影絵の続きを作ってもいいし、光の特性を考えてもいい。
YOUTUBEで調べながら、折り紙で形を作る子。
緑色の新幹線「はやぶさ」と赤色の新幹線「こまち」をプラ板に描き、重ねて色の調和を見る子。
友達と即興劇を作ってゲリラ発表する子。
色が出ないと思っていた赤い折り紙の色が浮き出て、みんなでびっくり!(理由分かりますか?ヒントは乱反射!)
それぞれの子の関心が多岐に伸びていく。
連続してくると、よりおもしろくなってきそうな予感。
まとめ
楽しむ時間とチャレンジする時間。
没頭する時間と共有する時間。
好きなことをする時間と他者のことを気遣う時間。
どれもとても大切で、だからこそ偏らず、いい塩梅を考えていきたいよねと、振り返りのミーティングでも話した。
「はじめにこどもありき」という言葉がある。
子どもたちの見せてくれる姿が、教育にとっては真実で、すべて。
多くの気付きや学びをいただきました!