模擬クラスの情景レポート!

模擬クラスの情景レポート!

2021年8月4日 教育

6月29日(火)、HILLOCKキンダースクール(幼稚部)の年長さんを対象に、模擬クラスを実施しました。

参加者は8名。

前の日の雨もやみ、風が気持ちいい日でした。

時間軸に沿って、様子をレポートしていきます。

緊張しながらスクールに集まる子どもたち。

シェルパと自己紹介しながらゆったりスタートすることで、少しずつ緊張がほぐれていきました。

自己紹介は、自分たちで指名しあうことで「学びの主体」が子どもたちにあることを、自然な状況で作りました。

子どもたちは緊張しながらも、期待してくれているように感じました。

・瞑想(SEL)
目をつぶって耳をすませる、1分間の非日常。

慣れない静寂にふざけたくなったり、つられて笑ったりする子もいましたが、最初はそれでいいと思っています。

少し立ち止まって、周りや自分に耳を澄ませてみる。

目を閉じることで、見えてくるものもありますよね。

・読み聞かせ
「ウエズレーの国」という絵本の読み聞かせ。

主人公のウエズレー少年は、卓越した頭脳を持つ少年。

自分の庭で独自の作物を育て、仲間をつくり、文明を築いていく物語です。

最初は遊び半分に聞いていた子どもたちも、徐々に好奇心を持って物語の世界に引き込まれていきました。

文字から様々なことを想像したり、挿絵をじっくり観察したり。

好奇心も言語も観察力も、学びを支える重要な要素です。

・自由進度学習(数)
「The T」という知育パズルを、HILLOCKオリジナルにアレンジしました。

今回のねらいは、自分で目標を決め、自分のペースで進んでいく学び、「自由進度学習」を体感することです。

子どもたちは、パズルが配られたら自分でやるものを決め、目標をクリアしたらまた別の目標を決め、学習を進めていきました。

「学びのオーナーシップが自分にある」ということをすでに体現できている子もいて、自分で決めることの大切さを改めて実感しました。

・英語×STEAM
最初にEnglishCentralのご紹介。

動画を見ながら、実際にパソコンに向かってリピートすると、点数化してくれる優れものです。

楽しみながら自然と英語が身に付いていく環境を作っていきます。

サプライズゲストに、外国人講師も登場!

今回行ったのは、STEMON監修のピタゴラ装置作り。

オールイングリッシュでしたが、道具や楽しさが、英語のハードルをぐっと下げてくれます。

試行錯誤する子、頭の中のイメージを具現化する子。

友達の作品を楽しみながらも、1つとして同じ作品が無いのが印象的でした。

英語と日本語が両方使える、「Double is cool.」という外国人講師の言葉が胸に残ったと、後に教えてくれた子もいました。

・テーマ学習(Feel℃ Walk)
問いを作る力は、楽しみながら学びを進める意味でも、飯を食える力という意味でもますます重要になってくる力です。

歩いて30秒の行き慣れた公園で、『探究する力』の著者としても有名な市川力さんの実践をやってみました。

「この木に数字が書いてあるよ!」

「このポンプ、どこから水が出てくるんだろう?」

「なんでここだけ水たまりがあるの?ここだけ雨が降ったの?」

子どもたちは積極的に、想像を上回る発見をしてくれました。

発見したら言いたい。

面白がってもらえる、否定されない。

だからもっと見えてくる。

友達の発見が、新たな気付きをもたらす。

知り尽くしているつもりだった、そしてこれからも親しんでいく公園だからこそ、そこに新たな視点が生まれる価値があります。

・掃除(SEL)
社会と情動性の学習(SEL)の一環として、掃除も取り入れていきます。

子どもたちからは「イェーイ!」の言葉!

子どもたちは掃除したいんですね。

構想当初は事前に写真を撮って、自分たちの努力を可視化しようと思っていましたが、その必要もないくらい楽しんでいました。

掃除も、自分と向き合う時間。

床や棚を磨きながら、心を磨く時間です。

絵を動かしたい、という気持ちで、慣れないパソコンにもどんどん順応してしまうんですよね。

初めてパソコンに触れた子も、20分もしないうちにどんどん進められていました。

それぞれが思い思いの世界を想像しながら試し、結果を元に考えながら修正する。

その繰り返しをすごいスピードでできることがプログラミングの魅力です。

短時間でしたが、素敵な作品とキラキラの笑顔が見られました!

たった1日ではありましたが、子どもたちのキラキラした目に「きっと楽しいスクールになるな」という確信がもてました。

子どもたちからも、

「楽しかった!」

「またやってよ!」

「おれ、絶対小学校はHILLOCK行く!」

など、嬉しい言葉が多く聞かれました。