プロジェクトレポート① スクール憲法草案プロジェクト編
学校作りに関わって、私たちももっと学ぼう!
ということで、まさに「作りながら学ぶ」を体現しています。
実践に理論を融合する。
これまでの成功体験や感覚だけでなく、有識者の多様なフィードバックを活かし切る。
手持ちの能力の、その先に「学びの本質」がある、と信じています。
その一つがプロジェクト。
有名講師を招聘し、さらに超豪華メンバーを加え、連続講座で作り上げていきます。
第1回は「スクール憲法草案プロジェクト」。
哲学研究家の桐田敬介氏をお招きし、全4回に渡り、世界の憲法の歴史や理念を学びながら、対話を通してスクール憲法を作り上げていきました。
ドイツの哲学者ハンナ・アーレントは、革命(新たな国を作る)とは憲法を作ることだと言ったそうです。
新しい学校を作り、自由を守り抜くには憲法が必要なのではないか。
一人の大人に権力が集中してしまうのは危険なのではないか。
いや、そもそも決まり自体本当に必要なのか。
自由とは、そこまでして尊重されなければならないものなのか。
そこすらも検討しながら考えていきました。
インプットと対話を重ねるごとに、憲法の重要性に気付くこととなりました。
・憲法は英語でCONSTITUTION「共に作る」。
・参加民主主義、みんなで作る。独裁にならないための装置。
・「〜からの自由」という消極的自由と、「〜する自由」という積極的自由。
・大人と子ども、マジョリティとマイノリティ、普通と異端。すべて等しく、主張できる権利を守る。
・やりたいこと、やりたくないことを安心して主張できる文化をつくる。
・隠れた強制力としてのヒドゥンカリキュラムに自覚的であること。
・人はそれぞれ違う。みんながみんなに対しての弁護士であり、翻訳者であること。
・いつでも、何度でも立ち返れるもの。お題目にしない。
他にも多様なキーワードが出ました!
草案としてお示しできるよう、引き続きブラッシュアップしていきます。
最終的には、子どもたちや保護者も含めて考えて続けていきたいね、という話で終わりました。
フレームワークを確立し、盤石な状態で開校したいと思っています。
次回のプロジェクトも楽しみです!