Art(アート)教育の重要性
こんにちは、HILLOCK代表の堺谷です。
今日は「Art(アート)教育」の重要性について話をします。
最近、アート教育の重要性を目にする機会が多いです。キッズアイランドでのアート教育は、季節感を重視していて、例えば今だと公園から集めてきた題材でモノを作ったりしています。
すでに、2,3歳にして、アートへの取り組み姿勢が違っていたりして、個性というか、中からあふれてくるものを大切にしたいなと感じさせてくれる分野でもあります。
(キッズアイランドの生徒さん(2歳児)が書きました。テーマは「フード」です)
そんなArtですが、私は「Artに苦手意識」を持っています。あこがれはあるんです。できる人がうらやましい(笑)自由で豊かな感じがする。
特にスクールを始めてからは、イベント用や季節のデコレーションとかをチャチャって作れる人がかっこ良い。きっと私と同じ、Artに苦手意識を持たれてる方もいると思います。
個人的な感情はさておき、スクールでArtをやるということは、子どもの時間を使うということです。
中には、アートが嫌いな子どももいるかもしれません。そういう子からするとけっこう重いですよね?
だから、なぜスクールでArt教育をやるか?の意義を「理屈で理解しておきたい」と思いました。
そうした方が「なんとなくArt教育が良いから。」などの一方的かつ無責任な押し付けにならないからです。
そこで、色々と読み進めた結果、東北芸術工科大学の有賀三夏さんの本に出合いました。
有賀さんは、美大出身で中学生の臨時教員をされていた時、その効果を感じる一方で、美術授業の必要性を十分に説明しきれなかったくやしさ。
その答えを探しに米国でアートセラピーNo.1のLesley大学院で学び、さらにガードナー博士提唱の多重知能理論に出会い深掘りし、そして今、大学生を前に理論と実践の両面をされていること、などを知り、ぜひお話を!との一心で山形のラボまで押しかけました。
そこで私は「アートがなぜ重要なのかを理屈で教えてください!」と、ど直球な素人質問を投げかけました。
それでも、有賀さんは優しく真摯にお答えいただきました。教えていただけたのは以下の回答。
”まず、アートの定義として、私は「人間が作り出す行為」としています。ゼロからイチにする行為。
この定義だと、ご飯をつくる、掃除をする、洋服を作る、家庭菜園もそう。ブリコラージュのように、有り合わせのモノで何かを作ってしまうとか、そういうのもアートです。
未来のことを考えて、試して、工夫して、このように「手を動かして作る経験」自体がとても大切なのです。”
でした。少し抽象度の高い話かもしれませんが、私は「なるほど〜」だったのです。
有賀さんがおっしゃったことをかなりそぎ落として私なりにまとめますと、以下に集約されます(と思います。ちなみに文責は全て私に帰します。)
アートの意義は大きくは「2点」です。
①アートは、人間がもつ様々な知能に対して統合的に働きかける
②アートには、自己治癒力がある
わけです。だからアートは、創造的でクオリティの高い人生を送るのにとても重要なことであるということです。
私にとって、この話はとても説得力がありました。
環境変化が激しい時代では、むしろ流行りの知識より、長い目で見た「人としての基礎力」が大切だと考えているからです。
変化に臆せず楽しむ力、くじけそうな時に立ち上がるしぶとさ、分からない時に色々な方法で試す意欲、などなど。
大きく2点にまとめましたが、それぞれ私が整理できた部分を詳しくお話ししたいと思います。
ただ、長くなりそうなので次回のブログでお話ししますね。
今日は、アート教育は「創造的でクオリティの高い人生を送るのにとても重要」ということだけでも、覚えていただけると嬉しいです。